新潟市で不妊治療を中心とする産婦人科(生殖医療)ARTクリニック白山

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タイミング療法、人工授精療法について2023年8月16日

 

 原則:卵管が通っていることが条件となります。

 

タイミング療法とは

医師に排卵日を予測してもらい、もっとも妊娠しやすいタイミングで性行為を行う方法のことです。

当クリニックでは、排卵誘発剤(注射又は、内服薬)を用いて、性交渉をするタイミングを超音波検査とホルモン検査値を参考にしながら排卵日の予測を行っています。

一般的な不妊検査の結果で排卵があり・精液検査にも問題がないと判断された時は、まずタイミング法から始めてみましよう。

タイミング法の適応

  • ◇ 精液検査の結果が正常であること
  • ◇ 排卵がほぼ順調なこと
  • ◇ 排卵障害があっても軽症なこと
  • ◇ 性交渉が週3回以上可能
  • ◇ 性交後検査を合格している

    人工授精療法とは

    自宅採取した精液を洗浄処理し良好精子のみ集め濃縮させたものを、細いチューブで人工的に子宮内に送り込む方法です。

    精子注入後の受精や妊娠するまでの過程は自然妊娠と同じです。 できるだけ排卵時期に調整された良好な精子注入できるかがポイントです。

    排卵前に定期的な性交渉や、スポイト法と併せて行うことで妊娠率を高めていくことができます。

    人工授精法の適応

    • ◇ タイミング療法を繰り返し行ったが妊娠しない
    • ◇ 精子が少ない・運動率が低いなどの軽度男性不妊
    • ◇ 射精障害や性交障害があるがマスターベーションが可能なカップル
    • ◇ 性交後検査で合格に達しなかった(頸管粘液の分泌が少ない等)
    • ◇ セックスレスや、年齡・治療歴・不妊一般検査の結果により、より早い妊娠を望む方
      タイミング療法の流れ
      STEP 1

      生理開始の3-8日目に受診してください

      超音波検査で卵巣をチェックします。
      (黄体化未破裂症候群等の異常が無いかなどを確認していきます。)

      ※黄体化未破裂症候群とは・・・排卵しないまま黄体へと変化した排卵障害のことです。

      STEP 2

      卵巣に異常がなければ排卵誘発剤注射が開始となります。

      連日または隔日のスケジュールに沿って注射があります。

      STEP 3

      注射開始の数日後に血液検査と診察をしていきます。

      卵胞発育・ 子宮内膜の厚さ ・頸管粘液の分泌等の確認をすることで排卵時期をより正確に予測します。

      STEP 4

      タイミング療法では週2~3回の性交渉を心がけてください。

      注射が始まったらいつ排卵してもいいように定期的な性交渉を心がけてください。

      ※卵胞は1日に1mm~2mm発育していきます。

       成熟した卵胞はだいたい20mm程度まで発育します。そのころがいわゆる排卵期です。

       排卵検査薬を使用していれば、 卵胞の発育とともに濃く反応しはじめていきます。

       陽性反応が出始めたら早めに性交渉をしてください。

      STEP 5

      卵胞発育が十分になったら排卵を促す注射に切り替え排卵をさせていきます。

      基礎体温が上昇するまで、できる範囲で性交渉を毎日・隔日でしてください。

      (性交渉により排卵することがあります)

      STEP 6

      2~3日後、排卵をしたか確認することが望ましいです。

      来院できるようであれば診察にて排卵チェックをしましよう。

      排卵後は黄体機能不全予防のため黄体ホルモン補充の内服薬を12日間内服してもらいます。

      STEP 7

      黄体ホルモン補充内服終了日に ご自身で必ず妊娠検査薬にて検査をしてください。

      妊娠検査薬が薄くても陽性であれば、外来受付時間内にご連絡をください。

      妊娠検査薬が陰性なら数日後に生理が来ますので、生理開始3~8日目に受診をしてください。

      再度スケジュール調整に入っていきます。

       

       

      人工授精療法の流れ
      STEP 1

      生理開始の3-8日目に受診してください

      人工授精療法はタイミング療法と殆ど流れは同じです。

      タイミング療法のようにできる範囲での性交渉と、人工的に子宮の奥に精子を送り込むことで妊娠率を高めることができます。

      STEP 2

      排卵誘発剤注射をする事で、予定より人工授精日が早まることがあります。

      注射が始まったら排卵検査薬をご自身でも使ってください。

      (排卵誘発剤注射中に検査薬が濃く反応した際は翌日が人工授精当日となります。

      心配な方や早まる可能性のある方は事前に採精用カップと同意書をお渡しできますので相談してください。)

      STEP 3

      卵胞発育が20mm程度になったら、医師の指定の時間に排卵を促す注射をします。

      この注射をすることにより、36~42時間後に排卵が起こるとされています。

      よって切り替えの注射をしてから2日後が人工授精日となります。

      人工授精実施時間は、午前・午後ともに可能なのでご相談ください。

      STEP 5

      人工授精当日

      先に自宅採精した精子を提出に来院します。(精子の調整に1時間~1時間半かかります)

      予約時間に再度来院してもらいます。内診室にて超音波検査で排卵の有無を確認します。
      この時排卵前の状態でも、6時間以内に排卵がおこれば問題ないので予定通り人工授精を行います。

      人工授精実施後、黄体ホルモン活性化のための注射と、
      黄体ホルモン補充の内服薬・感染予防のための内服薬が処方されます。

      • 当日の費用は\8070円ほどとなります。
      • 人工授精当日は普段の生活で大丈夫です。
      • 人工授精後、強い腹痛や発熱があった場合は必ず相談してください。

      STEP 6

      黄体ホルモン補充内服終了日に ご自身で必ず妊娠検査薬にて検査をしてください。

      妊娠検査薬が薄くても陽性であれば、外来受付時間内にご連絡をください。

      妊娠検査薬が陰性なら数日後に生理が来ますので、生理開始38日目に受診をしてください。
      再スケジュール調整に人っていきます。